よなよなエール
12月29日(火)
書き残していた年賀状を投函しに、坂下のポストへ歩いていく。ついでに、ビールを買い溜めしておこうと思い、スーパーまで足を延ばした。明日から、大雪というから、年越しのビールに不自由しないようにする備えだ。
行ってみると、「駐車場は満車です」と張り紙があって、スーパーは、すでに相当混雑していそうだ。中にはいると、案の定、人でごった返している。
---- おいおい、外出自粛という言葉を知らんのか
ようやくビール売り場にたどり着いてみると、目当ての「よなよなエール」がない!大量生産の銘柄に場所を奪われて、お気に入りのクラフトビールが姿を消していた。これも年の瀬のせいか、なんということだ。
「よなよな」は、信州のヤッホーブルーイングというメーカが作っているペール・エールだ。ネーミングはイマイチと思うが、味は素晴らしい。ホップの苦味とさわやかな香りが、一度飲んだら病みつきになる。何十年も親しんだ「スーパー○〇○」が、ただの炭酸水に思えるほどの芳醇な味わいだ。たまらず、昨年来、ビールは「よなよな」と決めている。
さて、しかたがないので、一度、家に帰って出直しだ。電車で2駅のところにある、「おしゃれなスーパー」に行くことにした。数日前、カミさんとブラブラ歩いて行った時は、確かに「よなよな」がゴマンと置いてあったのを覚えている。
カミさんと行くと、歩いて20分以内のところは、電車に乗る贅沢は許されないのだが、今日は、サッサと電車に乗り、駅前にあるスーパーに入った。さすがに、「おしゃれなスーパー」は高級なので、混雑していない。
「よなよな」も棚一杯に陳列されていたので、半ダースほど籠にいれ、ついでに、赤ワインの小瓶(おしゃれなスーパーにはこういうのもあるのだ)と、つまみの生ハム、そして、小さな寿司パックを買った。寿司は、カミさんへの貢ぎ物だ。これを忘れると、痛い目に合うので、用心しなくては。
意気揚々と帰ってくると、マンションの入り口で、アルバイト帰りのカミさんとばったり鉢合わせしてしまった。
----- どこに行ったの?
----- 「おしゃれなスーパー」にね。
君に寿司でもと思って、買い出しさ。